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3−3 東京都・神奈川県を中心とした内貿貨物の国内流動実態

内貿貨物の国内流動実態を分析するため、運輸省政策局がまとめた、貨物地域流動調査表よりコンテナ化可能品目の貨物量を抽出し、分析したものである。

 

3−3−1 東京都・神奈川県の輸送割合
図3−2は、東京都・神奈川県からみた道県別内貿貨物(移出入)の輸送量である。
(1)貨物流動の推移
平成2年と平成6年の比較から明らかなように、各地域と東京都・神奈川県の間における貨物流動量には大きな変化は見受けられず、安定した貨物量があることが例える。又、海上輸送の割合についても各地域の平成2年と平成6年では大きな変化は見受けられない。
(2)地域別特徴
北海道の平成6年の移出貨物量は約660万トンであり、そのうち、東京都・神奈川県からの海上輸送量は約500万トンである。海上輸送の割合は74%とかなり高くなっている。
青森県の平成6年の移出貨物量は約189万トンであり、そのうち、東京都・神奈川県からの海上輸送量は約113万トン、青森県への海上輸送の割合も60%と高い割合となっている。
宮城県の平成6年の移出貨物量は約513万トンであり、そのうち、東京都・神奈川県からの海上輸送量は約289万トンで宮城県への海上輸送の割合も56%と高い数字となっている。しかし、平成6年の移入をみると、移入貨物量246万トンのうち、海上輸送量は約49万トンと、海上輸送の割合は20%と低くなっている。
全体としてみると、東京都・神奈川県より距離が遠くなるほど、海上輸送の割合が高くなり、新潟県、秋田県など日本海側、及び関東近県では海上輸送の割合は少ないことが伺える。

 

 

 

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